石原都知事が語った「真意」

石原都知事が都議会で語った「真意」です。

東京都議会 1999年9月21日

平成11年 第3回 定例会(第13号)

植木こうじ議員による質問

 福祉の問題に関連して伺いますが、知事は、九月十七日の記者会見で、重い障害を持つ人たちの医療施設である府中療育センターを視察した感想として、ああいう人たちに人格はあるのかと発言されました。どんな重い障害を持つ人も、懸命の働きかけのもとで、人間としてのコミュニケーションを持ちながら生きているのであります。知事はこのことをご存じなのでしょうか。知事の発言は、障害を持つ方々とその関係者の人格を深く傷つけるものであり、行政の長として重大な発言です。発言を撤回し陳謝すべきと考えますが、答弁を求めます。

石原慎太郎都知事による答弁

 府中療育センターの視察の感想を述べた私の発言についてでありますが、私の発言の真意は、行政の長というよりも一人の人間として、みずからも思い悩むことを感じさせられ、そのことを自分自身にも、及び記者の皆さんにも問いかけたものであります。

 ある新聞が、現場にも同行せずに、この発言を意識的に曲解し、あたかも私が障害を持つ方々の人格を傷つけた──多くの読者に印象づけたことは、報道の正確性にもとり、許せぬ行為でもあります。これは卑劣なセンセーショナリズムであり、アジテーションであり、社会的には非常に危険なことだと思います。[※]

 府中療育センターで、重度の障害を持つ入所者と触れ合い、懸命に介護する医師や看護婦と意見を交換して感じたことは、人間の生きることの意義と奥深さであり、また、これに携わる仕事の崇高さであります。

 私は、この視察で感じたことを知事としてしっかり胸に受けとめ、福祉の問題に取り組んでまいりたいと思っております。

※ 朝日新聞は視察の現場に同行し、記者会見にも参加しました。「ある新聞が、現場にも同行せず」というのは石原氏の勘違いか、別の新聞を指しています。

東京都議会 会議録の検索と閲覧
平成11年 第3回 定例会 (第13号):石原都知事の答弁

前のページ:各紙の報道 次のページ:関連情報
石原都知事「人格」発言 - 資料集
視察当日のスケジュール